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斉藤弘子・長江曜子著『Q&A 21世紀のお墓と葬儀』より抜粋
【Q16】骨壷で、女性の私らしい可愛いものってあるの? |
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骨壷というと、白い陶器のものを思い浮かべるかもしれませんが、形態は実にさまざまです。 一般に、関東では全骨拾骨する習慣なので、直径七寸と大きめですが、地方によっては五寸、四寸のものを使う場合もあります。また、素材は、遺骨が熱いので陶器を使いますが、移し変えて納骨すればよいのですから、金属やガラス、木など、いろいろな材質を用いてもかまわないのです。 関西のケースですが、火葬場で待っている間に、展示している何種類かの骨壷から選べるというところもあります。 現在は、大きさも素材も色も、実にバラエティ豊かな骨壷が手に入る時代になっています。実際に、作家にお願いしてオリジナルの骨壷をつくってもらった方、お茶道具のなつめを骨壷代わりにしたケースもあります。ふつうは、蓋つきのものであれば、骨壷の代用になりますから、自分の気に入ったものを骨壷にする(ただし、全骨拾骨なら入口は大きめに)ことができます。変わったところでは、小麦粉のタンパク質からできたグルテンを成型した骨壷もあります。これは、地中に埋めると3〜6ヶ月で分解して土に還ります。 費用は、素材によって異なり、それこそピンからキリまでありますが、分骨用の小さな骨壷なら5千円〜1万円くらいで購入できます。また、欧米では、火葬後の骨は5ミリ以下に砕くのがふつうなので、ブック型やイルカ型など、形態やデザインが自由です。そういう骨壷では、金属製のシンプルなものなら1万円前後、細工をしたもので5万〜10万円くらいです。 では、どういう方法で入手できるのかというと、東京では「骨壷ギャラリー」(セレモアつくば)など、展示しているところがあります。葬儀関係の業者にたずねたり、インターネットで検索して購入するというのもよいでしょう。
斉藤弘子・長江曜子著『Q&A 21世紀のお墓と葬儀』より
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