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なつ椿
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斉藤弘子・長江曜子著『Q&A 21世紀のお墓と葬儀』より抜粋

  【Q14】離婚・再婚を繰り返し、女手ひとつで子供を育ててきました。いま、自分の最期を考えたら、いったい私はどこで眠ればいいのか・・・。
   自分の一生を振り返ったとき、誰と一緒に眠りたいのか、同じお墓に入りたいのか。お墓の問題は、自分の心の平安と深く関係してきます。まず、その点を考えることが大切です。「離婚、再婚を繰り返して、いまは伴侶もいない。子どもたちも、巣立っていくし・・・私は独り、どんな最期になるのだろう」と、さびしく思わないことです。発想を変えれば、あなたの両親、きょうだい、子どもたち、友人もいるはずです。そういう、あなたを取り巻く人たちとの関係を含めて、お墓の問題を考えてみましょう。
 
 その上で、選択肢は、いくつかあります。たとえば、お墓を新しくつくること。あなたの家族・子どもの条件にもよりますが、あなたが独自に購入しても、子どもたちがあなたのために(いずれ自分のお墓として)購入するということでもよいでしょう。「子どもたちに負担をかけたくない。お墓を守っていく義務を負わせるのも・・・」など、子どもを頼ることは心苦しいと感じるかもしれませんが、子どもたちがあなたのことを大事に思って「お墓を建ててあげたい」ということもあります。そういう場合、申し訳ないという気持ちにしばられるのでなく、子どもたちの心や立場から考えてください。最期のことも含めて「自己決定」は大事なことですが、ひとりよがりの自己決定にならないように注意しましょう。「お母さんの気持ちは・・・」と、あなたの思いを伝え、お互いの意思を知るように心がけてみてください。
 
 それでも、子どもには頼りたくないということであれば、永代供養墓を選択したり、散骨を選んで、形に残さず、思い出は写真や手紙でメモリーにするという方法もあります。
 
 また、あなたが生まれ育った家族、両親のお墓に入ることも考えられます。両親が健在であれば、話を通して、のちのために文書に書き留めてもらうとよいでしょう。もし、両親がすでに亡くなって次の代にうつっているのであれば、継承者の了解があれば、実家のお墓に入ることは可能です。了解がとれずに断られたというときは、両親の眠っているお墓のある寺院や霊園の中で、空きがあれば購入する。または永代供養墓がある場合なら、それを選ぶという考え方もあります。
 
 このように、選択肢はさまざまです。要するに、あなたの気持ちと条件しだいで、お墓を選ぶことができるのです。
 
 最期に、あなたのお墓の継承者について、つけ加えておきましょう。離婚と再婚を繰り返したということですから、父親が違う子どもがいることも考えられます。その場合、子どもたちの中で、いちばんお墓を守ってくれそうな子、信頼できて頼みやすい子を指定して、受け継いでもらうとよいでしょう。ただし、「お墓と一緒に財産も相続するのか」など、遺産相続とからんで、トラブルが生じることもあります。そんな問題を起こさないためには、弁護士に託したり、公正証書の遺言と残すとよいかもしれません。
 

斉藤弘子・長江曜子著『Q&A 21世紀のお墓と葬儀』より

クョスコニョ    [1] 
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