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斉藤弘子・長江曜子著『Q&A 21世紀のお墓と葬儀』より抜粋

 

  【コラム10】ペットとお墓・葬儀
 

 ペット愛好者が増え、単なるペットではなく家族の一員と考える人も少なくない。近年は、「ペット・ロス」といわれ、ペットの死による悲嘆にも関心が高まっているほどだ。

 
 では、そんな愛するペットと一緒にお墓に入ることは可能なのだろうかというと、基本的には無理と考えたほうがよい。法律上、お墓(墳墓)は「死体を埋葬し、または焼骨を埋蔵する施設をいう」と規定されている(墓地、埋葬等に関する法律での定義)。つまり、この死体・焼骨は、人間を対象にしたもので、ペットは含まれないということになる。

 
 「でも、愛用していたものをお棺に入れるのと同様に、ペットの遺骨を納めることはできないの?」と思う人がいるかもしれない。その点に関しては、不可能とはいえないが、墓地にはそれぞれ管理規則があり、その中で禁止項目となっていれば無理だ。一般に、墓地関係者は、宗教的な感情から、人間の遺骨とペットの遺骨を一緒にすることを好まないといってよいだろう。

 
 ただ、民間の霊園の中には、別区画で隣り合ったところに動物の墓地を設けているところもある。また、ペットのお葬式を専門に行う業者も登場している。たとえば、東京にある葬儀社では、火葬炉がついた車を自宅に派遣して、遺族立ち会いのもとで火葬する事業を行っている。ペットの火葬は、人間の遺体を火葬する火葬場では火葬できないからだ。ちなみに、ペットの種類は、犬や猫だけでなく、小鳥など他の動物でも可能。大きさによって費用が設定されているようだ。

 
 今後、ペットと人間の関係が深まるにつれ、ペットとお墓・葬儀に関するニーズも高まっていくことだろう。

 

斉藤弘子・長江曜子著『Q&A 21世紀のお墓と葬儀』より

クョスコニョ    [1] 
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