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斉藤弘子・長江曜子著『Q&A 21世紀のお墓と葬儀』より抜粋

 

  【Q12】寺の檀家になっていますが、子どもがいないので、お墓を継ぐ人がいません。お寺と、どう話し合いをすればいいの?
 

 先祖代々の遺骨を受け継ぎ、お寺にあるお墓を守ってきたが、子どもがいない、後継者がいないという不安を抱えている人が少なくありません。それが大きな苦悩になっている人も多いのが現実です。
 
 さて、あなたとお寺との関係は親密でしょうか。年1〜2回、お寺に挨拶に行きますか。お正月とお盆とかでお寺に行く習慣のある人であれば、菩提寺の住職の性格や考え方を十分把握しているはずです。それは、住職とても同じことです。あなたの家族の状況を十分知りつくしていれば、話すのも安心ですね。さて、そんな理想的なタイプであれば、素直にお寺の住職に話してみましょう。
 
 子どものいないこと、後継者がいないことの対処方法として、お寺に永代供養の納骨壇や、永代供養墓があれば、あなたの死後そこに移してもらうことも可能です。墓地をさら地にして他者に再貸付できれば、お寺にも好都合といえます。永代供養の費用もさまざまです。
 
「もやいの会」の場合は、一体10万円と安いのです。先祖の遺骨の数とあなた自身の分を預けると、いくらになるかも相談してみてください。お墓の返還のための解体費用分もそこに上乗せになります。ただし、事情によっては割引きにしてもらえることも考えられますので、よく事情を話して相談することが大切です。ときには「お金のことはいいから」と、親身になって相談に乗るのが、本来の僧侶としての姿であると思います。
 
 さて、檀家とは名ばかりの、ほとんど住職と面識のない場合は、どうしたらよいのでしょうか。特に田舎に菩提寺がある場合など、上京以来、法事も忙しさにかまけて出ないなど、全くお会いする間もなく代替わりをしているケースもあるはずです。その場合は、挨拶がてら、一度住職に会う機会をつくることです。地方にいる叔父・叔母や親戚、従弟等にお願いして、住職に連絡をとってもらうのもひとつの方法です。あるいは、住所を調べて、まずは手紙を書き、お会いしたい旨を伝えることもよいでしょう。とにかく、直接会うことが先決です。その際、手土産など持って行き、不義理をわびて、困っている”継承者難”を相談すると、よいアドバイスも得られるはずです。
 
 たとえば、地方に残っていて、同じお寺の檀家となっている親族が一緒にあなたの受け継いでいるお墓を守っていく方法や、永代供養の方法などが考えられます。いずれにせよ、費用負担も、檀家としての義務(そのお寺を維持する一会員)と考え、理解できる範囲のものは負担するべきです。「そのままにしておけば、いずれお寺がお墓を処分し、無縁墓に入れてくれる」と、安易に考えていると、お寺にも大変迷惑をかけ、自分自身の魂の平安も得られないともいえます。住職も同じ人間ですので、話せばわかるという姿勢でのぞみましょう。
 
 もし、話がこじれることがあれば、第三者に入ってもらうことも得策です。第三者として、弁護士を代理人として行うこともできますが、まずは「自分自身で」を基本とすべきと考えてください。必ずうまくいくはずです。
 

斉藤弘子・長江曜子著『Q&A 21世紀のお墓と葬儀』より

クョスコニョ    [1] 
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